よくある質問 里親制度について
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里親家庭に来る前に、こどもはどこで過ごしていますか?
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主に、一時保護施設・児童養護施設・乳児院、または里親家庭やファミリーホームなど、状況に応じた場所で過ごしています。
こどもの安全確保が必要な場合は一時保護となり、その後の支援計画の中で里親委託が検討されることがあります。施設で生活しながら里親家庭への移行を準備するケースもあり、経路は一人ひとり異なります。
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兄弟姉妹を一緒に預かることはありますか?
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はい、あります。可能な限り兄弟姉妹が一緒に暮らせるよう配慮されることがあります。
兄弟姉妹は互いに大切な存在であることが多く、分離による負担も大きくなりがちです。一方で、受け入れ側の条件(部屋、人数、生活体制等)もあるため、必ず一緒とは限りません。
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どの年齢のこどもを預かることが多いですか?
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家庭の事情や支援が必要になるタイミングはそれぞれ異なるため、その時々で必要とされる支援や年齢も変わります。
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里親家庭での養育期間はどれくらいですか?
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数日〜数か月の短期から、年単位の長期までさまざまです。
期間は、こどもの状況や家族の再統合の見通し、支援の計画によって変わります。最初から期間がはっきり決まらないケースもありますが、できるだけ見通しを共有しながら進めます。
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こどもはどんな理由で里親家庭に来るのですか?
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こどもが里親家庭に来る理由はさまざまです。
家庭の事情(養育が難しい状況、保護が必要な状況など)によって、一時的・中長期的に家庭で暮らせないこどもがいます。里親家庭は、そうしたこどもが安心して生活し、成長できる場所になります。背景は一人ひとり違い、必要な支援も異なります。
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ファミリーホーム」とは何ですか?
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ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)は、養育里親経験者など経験が豊かな方が、養育者として家庭にこどもを迎え入れ育てていく事業です。
里親との違いとして、委託される児童の定員が5〜6人の少人数で里親家庭よりも大きな家族となります。
そのような家庭での生活において、こども同士の相互交流や自主性の尊重、生活習慣の確立を通じ、豊かな人間性と社会性を養いこどもの自立を支援することを目的としています。
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「特別養子縁組」と「普通養子縁組」は何が違いますか?
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特別養子縁組は法律上、実親(生みの親)との親子関係を解消し、養親の実子として成立させる制度です。こどもは原則15歳未満が対象となります。
普通養子縁組は、実親との親子関係を残したまま、養親とも親子関係を結ぶ制度です。こどもの年齢に一律の上限はありません(原則として養親より年上は不可)。里親委託を経て、普通養子縁組に進むケースもあります。
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「養育里親」と「特別養子縁組」は何が違いますか?
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養育里親は「一定期間の養育」を含む広い仕組みで、子どもが自分の家に戻れるまで、または新しい場所が見つかるまで、一定の期間家庭で育てる役割です。
特別養子縁組は、家庭裁判所の審判で成立する制度です。成立するとこどもの実親との法的な親子関係は終わり、新しい親子関係が戸籍に記録されます。
特別養子縁組を目指す場合は、まずは養育里親として登録し、一定期間こどもを養育します。その後、家庭裁判所の判断を受け、縁組が成立します。(民間の場合は独自の研修制度があり、里親登録の必要がない場合もあります)
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里親にはどんな種類がありますか?
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養育里親:養育里親は、さまざまな事情で保護者と暮らせないこどもを、一定期間、家庭に迎えて育てる里親です。
専門里親:虐待の経験や障害、非行傾向などにより、特別な配慮が必要なこどもを養育するための専門的な研修を受けた里親です。
親族里親:実親が死亡、行方不明、重い病気などの理由で養育が難しくなった場合に、祖父母などの親族が、こどもの生活を支える里親です。
週末里親:児童養護施設などで暮らすこどもを、週末や長期休みにご家庭へ迎え入れる制度です。※自治体によって「季節里親」「ふれあい里親」など呼び名や手続きが異なります。
詳しくはこちらをご確認ください→里親とはページへ
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どうして「里親」という制度があるの?
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里親とは、さまざまな事情で家庭で暮らせないこどもを、一定期間、自分の家庭に迎えて育てる仕組み(制度)の担い手です。
里親制度は、こどもができるだけ家庭的な環境で暮らせるようにするための社会的養護の仕組みです。里親家庭で過ごす期間は、こどもの状況や家族再統合の見通しなどによって変わります。里親は「こどもの暮らしの場」をつくり、日常の安心と成長を支える役割を担います。
施設での生活が必要な場面もありますが、できるだけ家庭的な環境で育つことが、心や成長に良いと考えられています。
💡用語ミニ解説
社会的養護:保護者の死亡、病気、虐待、貧困などの理由により、家庭で適切な養育を受けられない子どもを、公的責任で社会的に保護・養育する仕組み。
家族再統合:児童虐待や家庭の事情で保護された子どもが、児童相談所や関係機関の援助を受けて親と再び安全な関係を築き、家庭生活へ復帰を目指すプロセス。