里親とは?

里親とひとことで言っても、関わり方はいろいろあります。そのため、登録までの流れも、里親の種類によって異なります。特別養子縁組を考えている方は、最初に養育里親としての登録を行います。週末里親は、1日の研修を受けることで登録できます。

里親制度について

さまざまな事情により家庭で暮らせないこどもたちに、家庭での生活を提供し成長を支えるのが里親制度です。児童福祉法に基づく公的な制度で、地域の家庭がこどもを見守ります。里親になるには、里親支援センターや児童相談所への相談、研修の受講、家庭調査などの手続きが必要です。特別な資格は不要ですが、こどもの成長を支える意欲と理解が大切です。

里親のかたち

  • 養育里親

    養育里親は、さまざまな事情で保護者と暮らせないこどもを、一定期間、家庭に迎えて育てる里親です。

    こどもが実親のもとへ戻るまでの間を支える場合もあれば、成長や自立まで継続して関わる場合もあります。家庭的な環境の中で、こどもが安心して過ごせるよう見守り、児童相談所や里親支援センターと連携しながら養育を行います。

  • 専門里親

    専門里親は、虐待の経験や障害、非行傾向などにより、特別な配慮が必要なこどもを養育する里親です。一定期間の里親経験や、専門的な研修の修了が求められます。

  • 親族里親

    親族里親は、実親が死亡、行方不明、重い病気などの理由で養育が難しくなった場合に、祖父母などの親族が、こどもの生活を支える里親です。

  • 週末里親

    「週末里親」とは、児童養護施設などで暮らすこどもを、週末や長期休みにご家庭へ迎え入れる制度です。週末だけの短い期間でも、家庭のあたたかさに触れることは、こどもの安心感や社会性を育む大切な機会となります。

    自治体によって「季節里親」「ふれあい里親」など呼び名や手続きが異なります。

里親から養子縁組へ

里親と里子として育まれた関係の先には、「特別養子縁組」と「養子縁組」という二つの法的なかたちがあります。どちらも、こどものこれからの人生を見据え、安定した家庭環境を築くための大切な制度です。

特別養子縁組

特別養子縁組は、家庭裁判所の審判で成立する制度です。成立すると、こどもの実親との法的な親子関係は終わり、新しい親子関係が戸籍に記録されます。こどもは新しい家庭の戸籍に入り、以後はその家庭のこどもとしての権利を持ちます。対象は原則15歳未満で、こどもの幸せを最優先に判断されます。

特別養子縁組は、こどもと法的に親子関係を結ぶことを目的とした制度です。そのため、原則として夫婦での申請となります。まずは養育里親として登録し、一定期間こどもを養育します。その後、家庭裁判所の判断を受け、縁組が成立します。縁組までには、児童相談所や家庭裁判所による調査や面談など、丁寧な確認の過程があります。
縁組後は、こどもの年齢や理解に応じて「真実告知(出生の経緯を伝えること)」を行いながら、必要に応じた心理的支援を受け、家庭の中で関係を育んでいきます。

特別養子縁組としてこどもを迎え入れるには

特別養子縁組を希望する場合も、すぐに縁組が成立するわけではありません。まずは養育里親としてこどもを迎え入れ、家庭で6か月以上の養育が必要です。申立ては家庭裁判所に行い、審判を経て縁組が成立します。

    特別養子縁組としてこどもを迎え入れるステップ

普通養子縁組

普通養子縁組は、実親との法的な親子関係を残したまま、新たな親子関係を結ぶ制度です。主に成人間や親族間で用いられることが多い制度ですが、社会的養護のもとで生活してきたこどもが、これまで生活をともにしてきた里親家庭との関係を今後も続けたいという意思を持った場合に選択されることもあります。

この場合、こどもの自立や成年後の安定した人間関係を支える目的で、本人の意思を尊重しながら普通養子縁組が結ばれるケースがあります。
特別養子縁組とは異なり、実親との法的なつながりは残るため、家庭裁判所ではこどもの年齢や関係性を丁寧に確認したうえで判断されます。

それぞれの里親の違い

養育里親 専門里親 親族里親 週末里親 養子縁組里親
(特別養子縁組)
養親の年齢 原則25歳以上 原則25歳以上(夫婦であること)
子どもの年齢 0歳〜18歳未満 原則15歳未満(審判時)
戸籍上の扱い 実親の戸籍のまま 新しい家庭の戸籍に入り、実親との法的関係は終了
養育期間 数か月〜数年
(子どもの状況により異なる)
原則2年以内
(必要に応じ延長可)
長期
(成人まで)
短期
(休日・長期休暇等)
永続的
(縁組成立後は実子と同様)
国・自治体からの援助 養育手当・助成あり 養育手当・助成なし
研修受講 登録前研修の受講
(4日間座学+2日間実習)
登録前研修の受講
(1日間座学)
登録前研修の受講
(4日間座学+2日間実習)
種類・目的 一定期間子どもを家庭に迎え入れ、実親のもとへ戻るまで養育する 虐待・障害・非行等、専門的支援が必要な子どもを養育 実親に代わり親族が子どもを養育 休日や長期休暇中に家庭生活を体験させる 永続的な家庭を保障し、法的にも親子関係を結ぶ

里親になるための条件

養育里親は、限られた特別な人だけのものではなく、地域のなかでこどもを支える大切な役割を担う存在です。こどもが安心して成長できるよう、あたたかな気持ちと、家庭としての安定があれば、どなたでもその一歩を踏み出すことができます。
「子育てがひと段落したから」「こどもと関わる仕事をしてきたから」「自分にできることを探している」そんな思いから始める方も多くいます。

制度上の主な条件

里親登録には、児童相談所による面談・調査を経て、都道府県知事等による認定が必要です。おおむね以下の条件を満たしていることが求められます。

  1. 要保護児童の養育についての理解及び熱意並びに児童に対する豊かな愛情を有していること。
  2. 経済的に困窮していないこと(要保護児童の親族である場合を除く)。
  3. 養育里親研修を修了したこと。
  4. 養育里親になることを希望する者及びその同居人が欠格事由に該当しないこと。

※ 重い刑罰を受けている人、福祉関係の法律違反で罰金刑を受けている人、こどもの福祉に重大な問題がある行為をした人

  • 定年退職の方

    定年退職の方

  • 独身の方

    独身の方

  • 子育て経験がない方

    子育て経験がない方

  • 実子がいる家庭

    実子がいる家庭

里親になるために、特別な資格や経験は必要ありません。

里親になれる条件

よくあるご質問

住まいは持ち家でないといけませんか?賃貸でも可能ですか?

はい、可能です。

安定して暮らせる住環境があるかです。持ち家、賃貸に限らず、居住の継続性や部屋の使い方(こどもの生活空間の確保)などの観点が重視されます。

年齢制限はありますか?

一律の年齢制限はありません。こどもの年齢や安定して養育できる期間や健康状態なども含めて総合的に判断します。

夫婦でないと里親になれませんか?(単身・事実婚・同性パートナー等)

いいえ。養育里親は、夫婦に限らず 単身(独身)の方でも、こどもを安定して養育できる体制(協力者の有無、生活の安定、支援につながれる環境など)があると判断されれば認定される場合があります。

一方で、特別養子縁組を希望する場合は、原則として婚姻している夫婦での登録が必要です。

お金のこと

里親として子どもを迎え入れる際、養育にかかる経済的負担を軽減するため、公費から以下の費用が支給されます。

手当はどれぐらいもらえる?

  • 里親手当

    里親の活動に対する手当です。養育里親の場合は月額90,000円(2人目以降は加算あり)が支給されます。

  • 一般生活費

    こどもの食費、衣類代、お小遣いなどに充てるための費用です。年齢に応じて月額約5万〜6万円程度が支給されます。

  • その他の教育費など

    医療費は原則として全額公費負担となるほか、入学準備金や修学旅行費、塾費用などの教育費も、必要に応じて実費または規定額が補助されます。

養育里親 専門里親 親族里親
一般生活費 乳児 ¥64,120 / 乳児以外 ¥55,530
里親手当 ¥90,000 ¥141,000 なし
その他 その他の教育費など(申請や領収書、証明の提出が必要な経費)

※週末里親は1日3,000円の手当が支給されます。

里親登録後のサポート

里親登録後も、私たちはそばにいます。

こどもとの生活が始まると「これでいいのかな」と迷うことがたくさんあると思います。ひとりで抱え込まず、いつでも気軽にご相談ください。安心して子育てができるよう、継続してサポートしています。

  • 家庭訪問

    里親家庭を支えるため、定期的に家庭訪問を行っています。ご家庭の状況や養育の様子をうかがいながら、不安や困りごとを共有し、必要な支援につなげていきます。安心して養育を続けられるよう、継続的に寄り添います。

  • スキルアップ研修

    里親さんの困りごとや関心に合わせ、少人数で行う研修です。安心して話せる雰囲気の中で、里親さん同士がつながり、共に学び合える場を大切にしています。

  • さとおやサロン会

    里親さん同士の交流を大切にした、少人数制のお茶会を定期的に開催しています。委託の有無にかかわらず、里親登録をされている方ならどなたでもご参加いただけます。

  • 里親登録更新研修

    里親登録は、登録後5年ごとに更新が必要です。更新の際には、研修(1日)と実習(1日)を受講していただきます。対象となる方には、ほっとよりご案内いたします。安心して活動を続けていただくための、大切な機会です。

委託後のサポート

よくあるご質問

定期面談や家庭訪問はありますか?

はい、あります。

委託後も定期的な面談や家庭訪問を通じて、養育の状況確認と相談支援が行われます。

里親同士の交流(サロン・交流会)はありますか?

はい、あります。

里親の悩みは、家庭の中だけで抱えると負担が大きくなりがちです。同じ立場の人と話すことで「自分だけじゃない」と感じられたり、具体的な工夫や視点を得られたりします。守秘に配慮しながら、安心して参加できます。

学校・医療・行政など、関係機関との連携は「里親支援センターほっと」が間に入ってくれますか?

はい。学校、医療、福祉、行政などとの連携は、こどもの生活を安定させるうえで欠かせません。プライバシー配慮、支援計画の共有、緊急時対応など、調整が必要な場面では同席・調整・橋渡しを行います。

ご相談・お問い合わせ

「ちょっと聞いてみたい」でも大丈夫。お電話やフォーム、直接センターでもご相談いただけます。また、ほっと(田辺市)まで来るのが難しい場合でも、ご都合の良い場所まで伺うこともできますのでお気軽にご連絡ください。

里親支援センターほっと

0739-34-2735

8:30〜17:30 ( 土・日・祝除く )

〒646-0217 田辺市城山台5-1(ひまわり寮内)

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