「月イチ親戚」を重ねて築く、子どもにとってもう一つの居場所

  • 週末里親

川崎由依子さん・貴光さん

「月イチ親戚」を重ねて築く、子どもにとってもう一つの居場所

中辺路町高原、熊野古道のほとりに暮らす川崎さんご夫婦。週末里親として小学4年生の男の子を受け入れることになりました。数年の時を経て中学生として新しい生活が始まる彼に、そっとあたたかく寄り添っています。

自分たちのできる範囲を考えて出した答えが「週末里親」

ー里親制度について知ってましたか?

里親のことを知ったのは大人になってから。児童養護施設で働く友人を通じて知りました。

子どもが好きだったので、自分たちの子どもを育てることはできなくても、なんらかの形で子どもと関わりたいなという思いがありました。

ずっと一緒に生活をする養育里親は無理かもしれないけど、週末や月に数回受け入れるぐらいならできるかも。

2人で相談して出した答えが「週末里親」でした。

ー子どもとはどんな風に過ごしていますか?

野球をしたり、漫画を描いたのを見せてもらったり、近所の子ども達と遊んだりもしています。せっかくなのでいろんなことを体験してもらえたらと、映画を観に行ったり、温泉に行ったり、出かける機会も作っています。

ーどれくらいのペースで受け入れをしていますか?

普段は月に1回、学校が長期休暇の時は月に2回ぐらいです。

一緒にいる時間は楽しいけれど、今回は何をしようか、ご飯は何を作ろうかと考えているので、ちょっと力が入ってるんでしょうね。仕事が週末になることも多いので今はこのペースです。

頑張りすぎるとたぶん続けられない。私たちのペースで受け入れをしています。

「ここに来ていること」が、あたたかいものとして心の中に残りますように

ー受け入れが始まってから子どもに変化はありましたか?

学校の先生の話ですが、うちに来る日は学校でもすごくテンションが高いらしいです。「今日はよろしくお願いします!泊まりに行けることが本当に嬉しそうで、1日頑張ってましたよ。」という言葉を聞いた時は嬉しかったです。

ー週末里親をしてみて、今はどんな風に感じていますか?

週末里親の「親」という言葉に、親っぽくしなくちゃいけないというイメージで構えてしまうのはあるかな。「週末」にも心苦しさがあって、毎週じゃなくてごめんねって思っています。

「月イチ親戚」ぐらいの名前だったら気負わないのかな。笑

ここに来る週末が、今はイベント的になっているかもしれないけれど、大人になっても立ち寄れるような、もう一つの自分の居場所と思ってもらえたら嬉しいです。

いつの日か、一緒にキャッチボールをしたこと、フライドチキンを食べに行ったこと、今ここに来ていることが、何かしらあたたかいものとして彼の中に残りますようにと願いながら彼を迎えています。

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